「人類は、−唯一無二の人類は−絶滅への途上にあり、他方図書館は永遠に続くだろうと思われる。」

とアルゼンチンの作家・ボルヘスは言った(先月の『読売新聞』朝刊/編集手帳)。処理水排出でも原発稼働、絶えることなき戦争、内戦、見て見ぬふりの地球温暖化がもたらす命の危機、不安に満ちた老後。「絶滅」を拒否できぬ事態が並ぶこの地球を救う手は見えない。